2024年2月「北海道新聞・富良野」

風呂敷から薫る豊かな味

ブドウ搾りかすで染色

【富良野】市内清水山のふらのワイン工場で、ワインの仕込み後に廃棄されるブドウの搾りかすで染めた風呂敷を販売している。手染めのため、一枚一枚風合いが異なり、使い込むことで経年変化も楽しめる。
 札幌市内の野口染舗の「北海道の天然素材を再利用した商品をつくりたい」との思いに、ふらのワインが協力した。ブドウは富良野産で、ツバイゲルトレーベ、ふらの2号、メルローなど。2021年、22年産の一部を使い、残ったものは風呂敷の在庫がなくなった時のために冷凍保存している。

道内の別のワイナリーとも同様の取り組みを行う野口染舗は「生産者が育てた大切なブドウが形として残り喜ばれている」と話し、道内での広がりを期待している。

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