大切な一枚を美しく保つためのクリーニングとケア
保管中に湿気の影響を受け、全体にうっすらとカビが見られる状態の着物
黒留袖は特に色が深いため、カビや汚れが目立ちやすく、生地へのダメージも心配されます。
そこで今回は、生地の風合いや柄を損なわないよう、状態を見極めながら丁寧にカビ落としを行いました。

加工についてのご案内
カビの除去には、本来「洗い張り」を行い、生地の状態に戻してからお手入れする方法が最も効果的です。
生地の奥まで入り込んだカビまでしっかり取り除くことができ、再発のリスクも抑えることができます。
一方で、今回のように仕立て上がりのままお手入れを行う「特選洗い」+「カビ落とし」は、解かずにそのまま処置ができるため、手軽にご利用いただける方法です。
ただし、生地の内部に入り込んだカビについては完全に除去できない場合があり、状態によっては再発の可能性がある点もございます。
また、カビの影響で地色が抜けてしまっている箇所については、色補正(色ハケ)による修正が必要となり、別途費用を頂戴する場合がございます。
Before / After




■注意点
カビ落としを行っても、保管環境によっては再発する可能性がございます。
湿気の多い場所や通気性の悪い状態での保管にはご注意ください。
大切なお着物を長く良い状態で保つためにも、適切な保管環境を整えていただくことをおすすめいたします。

