シミ抜きでは落とせない衿汚れを部分直し
ご相談内容
大島紬の衿に付いた汚れについて、お手入れのご相談をいただきました。

状態を確認したところ、着物の衿に付着したファンデーションや皮脂汚れが、時間の経過によって変色している状態で、シミ抜きだけではきれいにすることが難しい状態でした。
そこで今回は、着物全体を大きく仕立て直すのではなく、きれいな部分を活かして衿を修復する「部分的な仕立て直し」をご提案しました。
■加工内容
今回のお直しでは、まず大島紬の下前側の衿先にあるきれいな部分から、掛衿に使用できる分の生地を取ります。
その生地を汚れのある掛衿と入れ替えて仕立て直しました。

下前側には衿の汚れが出てきますが着用すると全て隠れる部分になります。
着物の状態や生地の残り方を確認しながら、できるだけ元の着物を活かす方法で修復しています。
シミ抜きだけで落とせない汚れも、別の方法で修復できる場合があります
着物の汚れは、すべてがシミ抜きで対応できるとは限りません。
特に長い年月が経過した汚れや、生地の状態によっては、無理にシミ抜きをすると生地を傷める可能性があります。
そのような場合でも、衿交換や部分直し、仕立て直しなど、着物の状態に合わせて生地をやりくりすることで修復する方法をご提案できることがあります。
今回も、きれいな部分の生地を活かすことで、大切な大島紬をこれからも着用していただけるよう修復しました。
Before / After


思い出の着物、汚れがあってもまずご相談ください!
野口染舗では、大島紬をはじめ、着物のシミ抜き・衿の修復・衿交換・部分直し・仕立て直しなど、状態に合わせた着物のお手入れをご相談いただけます。
「シミ抜きでは難しいと言われた」「汚れがあるけれど、できれば着物を残したい」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。

