アロニアの恵みを染める。搾りかすから生まれた天然染め体験
北海道で多く生産されている果実のひとつ、アロニア。
鮮やかな色と豊かな成分を持つアロニアは、ジュースなどの加工品にも利用されています。今回は、そんなアロニアを使った天然染めを体験していただきました。
使用するのは、生搾りアロニアをつくる工程で生まれる「アロニア果皮」。
本来であれば役目を終える素材ですが、そこにはまだ染色に活かせる色が残っています。
私たちはこのアロニア搾りかすから染料を抽出し、布を染めています。

天然染料は、染め重ねながら色を育てる
化学染料とは違い、天然染料は一度染めただけで濃く鮮やかな色になるとは限りません。
染めて、媒染をして、また染める。
その工程を重ねることで、少しずつ色が深まり、素材に色が定着していきます。
同じ染料を使っていても、素材の状態や染める回数、染め方によって仕上がりが変わるのも天然染料の面白さのひとつです。
今回は、風呂敷と手拭いを染めていただきました。
布を染料に浸し、色の変化を感じながら染め重ねていきます。
仕上がった布には、アロニアから生まれた自然な色合いが表れました。
「こんなにも素敵な色になるんですね」
完成した作品を手にしたお客様からは、驚きの声も。
化学染料ではつくることのできない、天然染料ならではのやわらかく奥行きのある色。
それは、素材が持っている色と、染める時間の中で生まれる表情です。
役目を終えた素材に、もう一度、色を
北海道で生まれたアロニアの恵みを、今度は「色」として布に宿す。
今回の染物体験を通して、天然染料の色の美しさだけでなく、ひとつの素材が姿を変えながら新たな役割を持つことも感じていただけたのではないでしょうか。


